Windows NT 3.51をDOS/Windows 9x起動ディスク経由でインストールする方法
- 好き PC
- 4月28日
- 読了時間: 5分
今回はWindows NT 3.51をDOS/Windows 9x起動ディスク経由でインストールする方法を解説します。
Windows NT 3.51のISOは起動可能ではありません。
そのため、DOSまたはWindows 9xの起動ディスクが必要です。
この記事は、86Box/VirtualBox/VMwareの方法に対応しています。
VMの構成
よくわからない場合は、次の構成をそのまま使用してください。
私は下記の構成で正しく動作しました。
86Box
オプション | 構成 |
Machine type | [1994] i486 (Socket 3) |
Machine | [UMC 8881] Shuttle HOT-433A |
CPU type/Frequency | Intel i486DX2/66MHz |
Memory | 16MB |
Video | [PCI] S3 Trio64 (Phoenix) |
Mouse | Microsoft Serial Mouse |
Sound card | [ISA16] Sound Blaster 16 |
Network Card | Null Driver |
Storage controllers | Internal controller |
Hard Disk | IDE (0:0) C=4063,H=16,S=63,1999MB RAM Disk (max. speed) |
Floppy drives | 3.5" 2.88M |
CD-ROM drives | ATAPI (0:1) 50x |
VirtualBox
オプション | 構成 |
タイプ | Microosft Windows |
バージョン | Windows NT 3.x |
メインメモリー | 64MB |
チップセット | PIIX3 |
ポインティングデバイス | PS/2 マウス |
ビデオメモリー | 12MB |
グラフィックスコントローラー | VBoxVGA |
ストレージ | フロッピー1台、IDE CD 1台(PIIX4)、1.00GB HDD 1台(SCSI) |
オーディオ | SoundBlaster 16 |
ネットワークアダプター | PCnet-FAST III (Am79C973) |
シリアルポートとUSB | 無効 |
VMware
オプション | 構成 |
ハードウェア互換性 | Workstation 6.0 |
メモリ | 256MB |
プロセッサ数 | 1 |
ハードディスク | IDE 4GB |
IDE | |
フロッピー | 少なくとも1つ搭載 |
ネットワークアダプター | NAT |
サウンドカード/ディスプレイ | デフォルト設定 |
必要なもの
DOS/Windows 9xの起動ディスク (持っていない場合は allbootdisks.com からダウンロードすることができます)
Windows NT 3.51のディスク (持っていない場合はここからダウンロードすることもできます)
※DOS/Windows 9x起動ディスクにはCD-ROMをサポートしている必要があります。
インストール
それでは、インストールを開始していきましょう。
A:ドライブから起動します。
FDISKと入力してEnterを押します。

大容量ドライブのサポートは有効にしないでください。有効にするとどうなるかは後述します。

画面の指示通りにパーティションを作成し、再起動します。

再起動後、作成したパーティションをフォーマットします。

「lock c:」を実行し、直接ディスクアクセスを許可します。

〇:\i386\WINNT.EXE を /b の引数を付けて実行します。(〇はCDドライブの文字に置き換えてください)

特に変更する必要はないのでEnterキーを押します。

ファイルのコピーが開始されるので、完了するまで待ちます。

フロッピーディスクを取り出して再起動します。

セットアップの続きが読み込まれます。

(VMwareのみ) セットアップの読み込み中にF5を連打し、上下矢印キーで「標準 PC」を選択します。そうしないと、セットアップ中に0x7Fが表示されます。

下記の画面が出ますが、何も触らずお待ちください。

セットアップを開始します。

セットアップタイプを選択します(よくわからない場合はEnterを押して下さい)。

大容量記憶装置を検出する必要がなければ続行します。

キーボードタイプを選択します。基本的に「半角/全角」キーを押します。


変更する必要はないので次へ進みます。

パーティションをNTFSに変換することをお勧めします。



デフォルトでは C:\WINNT35 にインストールされますが、変更する必要があれば変更してください。

どちらでも構いませんが、検査することをお勧めします。

ファイルのコピーが開始されます。

テキストモードセットアップが終了します。CD-ROMは挿入したままにしてください。

再起動後、GUI セットアップが読み込まれます。
名前と組織名を入力します。

名前と組織名を確認します。

コンピュータ名を入力し、確認します。


地域設定は変更する必要はありません。

セットアップしない項目のチェックを外します。

ファイルのコピーが開始されます。

Administratorのパスワードを入力します。

自分の名前とそのパスワードを入力します。

正しい日時とタイムゾーンであれば変更する必要はありません。そうでなければ修正してください。

ディスプレイ設定が表示されます。
86Boxの場合は「s3 互換ディスプレイ アダプタ」と表示されるので、True Colorを選択することをお勧めします(テストが必須です)。それ以外の場合は[キャンセル]をクリックしてスキップします。

システム修復ディスクは作成しません。

インストール完了です。「コンピュータの再起動」をクリックして、再起動してください。

19でNTFSに変換するように選択した場合はここでNTFSへの変換が開始されます。

Ctrl+Alt+Del (Ctrl+Alt+Ins、右Ctrl+Del、Ctrl+F12)を押します。

ログオンします。

プログラムマネージャが表示されます。
お疲れ様でした!

ドライバーのインストール
ビデオドライバー
86Boxでは既にインストールされているので、この方法は不要です。
VMwareやVirtualBoxではここをクリックして、お好きな動画の手順に従ってください。
オーディオドライバー
サウンドを鳴らしたい場合はSound Blaster ドライバーを手動でインストールする必要があります。
[コントロール パネル]→[ドライバ]→[追加...]→[Creative Labs Sound Blaster 1.X, Pro, 16]の順に選択するとインストールできます。
上手くいかない場合
「Windows NT ブート ローダーを組み込めませんでした。」と表示される

これは、Windows 2000までFAT32をサポートしていないためです。
もちろん、Windows NT 3.xもFAT32をサポートしていないため、インストーラーはC:ドライブを認識しません。
「Windows has disable direct disk access to protect your long filenames.」と表示される

必ずlock c:を実行して直接ディスクアクセスを有効にしてください。
BANANA.ANIをコピーできないメッセージが表示される
allbootdisks.com でダウンロードしたディスクなどのほとんどの非公式の起動ディスクを使用すると表示されます。
「プログラムの追加と削除」で作成した公式ディスクを使用するか、X→Enterでスキップしてください。
終わり
これでWindows NT 3.51をDOS/Windows 9x起動ディスク経由でインストールする方法の解説は終わります。
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