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断片化(だんぺんか)とは?

更新日:7月18日

この記事では、断片化について解説していきたいと思います。

下記のA~Fがファイル、□が空き領域だと考えてみましょう。

AAAAABBBBBCCCCCDDDDDEEEEEFFFFF□□□□


例えば、ファイルAが更新されたが収まりきらないのでDの中に無理矢理挿入しました。

AAAAABBBBBCCCCCDAAAADEEEEEFFFFF

この状態だとA→B→C→D→A→D→E→Fの順に読み込むため、不必要にヘッドを回転させようとするのです。

この現象をファイルの断片化と呼び、英語ではフラグメンテーション(Fragmentation)と呼びます。

これが進行すれば進行するほどパフォーマンスも徐々に低下します。


別の意味で言うとファイルの断片化はファイルや空き領域が連続していないということです。

例えば、Windowsのデフラグツールで「6%が断片化しています」という表示はディスク上の6%のファイルが連続していないことを意味しています。


デフラグを実行することで、次のような配置となり、最初のような形となります。

AAAAABBBBBCCCCCDDDDDEEEEEFFFFF


特に5400 RPMのHDDを使用している場合は断片化によるパフォーマンスの低下が顕著になります。7200 RPMの場合は少しはましかもしれませんが、いずれにせよHDDでは断片化影響を受けやすいです。

ちなみに、SSDでは断片化による速度低下の影響はほとんどないため、デフラグをする必要は一切ありません。逆に寿命が短くなります


また、ファイルシステムによる違いもあります。

FAT32はファイルシステムの性質上断片化しやすいですが、NTFSはFATに比べると断片化しにくいです。


なお、HDDの断片化を完全に防ぐことは不可能です。

これはファイルシステムの設計とHDDの物理的な特性によるものです。

こまめなデフラグを心掛けるかSSDに換装するほかに断片化を防ぐ方法はありません。


断片化が酷い場合、デフラグを実行すると33ステップ(またはそれ以上)まで実行される場合もあるので注意が必要です。

セーフモードでデフラグを実行すると高速になる可能性がありますが、レジストリを編集しない限り、実行することはできません。


デフラグを実行せずに断片化を解消する方法はバックアップしてから一度初期化してからデータを入れなおすしかありません。


これで断片化について理解できましたか?

以上で断片化についての解説を終わります。

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